ZERO CARBON WEEK SAIKAIに登壇しました。

西海市の『ZERO CARBON WEEK』のイベントで登壇しました。


西海市は、「脱炭素社会をリードする人材と事業が生まれるまち」を目指して、グリーン産業・デジタル産業において、数多くの挑戦をしています。
これからわたしたちはどのようなチャレンジができるのか、さまざまな立場から講演などが開催された3日間でした。


わたしは2日目の「脱炭素と人に優しい社会」というテーマで講演と、トークセッションをさせていただきました。


川添酢造で取り組んでいる地域産業のあり方や、地域のプレーヤーとして環境教育をどう行なっているか、などを紹介しました。


また、トークセッションでは、無人島「田島」で活躍されている(株)大村湾リゾートの片山智弘さん、山と海の郷さいかいで民泊誘致などをおこなっている橋本ゆうきさんと、環境教育について、さまざまな事例を話しました。


不便であることを楽しみ、自然と共生するこの西海市で、子どもたちが「自然環境保全」や「脱炭素社会」に取り組むのが当たり前のことになる社会になるよう、大人は責任もってこれから取り組んでいきたいと思いました。


このイベントに参加させていただいたおかげで、大企業が取り組むグリーン事業やクリーンエネルギーの今と未来を知ることができました。
未来のために、今わたしたちができること、これからも積極的に行動していきたいと思います。

左から、ゼロカーボンシティさいかいのロゴを担当したデザイナー山田さん、民泊事業などをされている橋本ゆうきさん、わたし、無人島田島で環境教育を行なっている片山智弘さん。とても活躍されている西海市の若手のプレーヤーです。

糸島の「またいちの塩」へ

糸島の「またいちの塩」へ

先週、糸島の「またいちの塩」様に、川添酢造スタッフ研修として見学に行ってきました。


またいちの塩様では、川添酢造のお酢を使ったコラボ商品を開発したご縁で、お味噌作り教室をさせていただいたり、お酢をショップで販売してくださっていたり、とてもとてもお世話になっています。
わたしたちの生活に欠かせない調味料、塩の製造過程や、糸島という地域に根ざした会社の取り組みを学んできました。

美しいロケーションで、惚れ惚れする海、が仕事場なんて。

またいちの塩様は、20年前から糸島の美しい海の海水を汲み上げて、「立体式塩田」という方法で塩を作っています。
竹を逆さに吊るして、そこに海水を少しずつ流し、時間をかけて少しずつ濃縮させます。10日ほどかけて太陽の光と風にあてられ濃縮した海水を、3日ほどかけて釜で焚きながらさらに濃縮していきます。

10日くらいかけて濃縮していきます。


その頃になると、濃縮された海水の中に溶けきれなくなった塩が現れてきます。
そこでにがりを適度に遠心分離させて、塩を分けていきます。
そのできた塩から、不純物を取り除く、などの丁寧で細かい作業がなされて、ようやく製品の塩が出来上がります。約1ヶ月の工程だそうです。

3日ほど焚きます。

塩は、海水を乾かしさえすればできる、と思っている方も多いと思いますが、乾かすという作業ひとつでも、方法はたくさんあり、そこにこだわりと愛が詰まっています。
またいちの塩様では、薪を使って塩を焚いているのですが、薪の火の保温性が塩の味に関わってくるそうです。ゆっくりと冷めて行く過程でしか現れない味があったり、気温湿度の条件が揃わないと出ない味があったり、工程を変えて、味覚への乗り方を変えたり、自然と共にある塩作りの愛とこだわりが深く伝わってきました。

工場長様が詳しく説明してくださいました。

また、海水を汲み上げる場所もこだわっており、またいちの塩様のとったんがある場所は、素晴らしい自然に育まれたミネラルの多い海を選んでいます。

真ん中が工場長様です。

会社一丸となって、海のビーチクリーンに取り組んでいたり、SDGsに取り組んでいたり、見習うことばかりの素晴らしい生業を見せて頂きました。昔ながらの方法の素晴らしい部分を守り、同時に未来の糸島の自然や暮らしを守るための先進的な取り組みもされていて、感動しました。

とったん小屋から25分くらい離れた場所にある、またいちの塩様のカフェや商店が集まっている「新三郎商店」へ行き、「ごはんやイタル」で食事とデザートなどをお腹いっぱい食べて、新三郎商店で塩プリンなどを買って、帰途につきました。

ごはんやイタル
定食のサラダ
おむすび定食
おむすびの塩気が、米の甘みを引き立てるんですよね。米は甘くなるまで噛む派なので、人一倍食事に時間がかかります。

またいちの塩の皆様、見学させて頂き、本当にありがとうございました。
わたしたちも、愛情と手間ひまかけてこだわりの酢、味噌などを作っていきますので、今後ともよろしくお願いいたします!

何気ない食品にも、作り手と作っている場所があります。
作っている人の情熱、作り方のこだわり、作っている地域の光や水や風や土を知れば、さらに味わい深いものになるかもしれません。
商品を手に取った時、その商品の持つストーリーを、ちょっと想像してみませんか?

波佐見町社会福祉協議会でお酢料理講座をしました

2月7日(金)に、波佐見町社会福祉協議会の、『食事サービスボランティア講習会』にて、お酢を使ったお料理講座をしました。

『食事サービスボランティア』とは、波佐見町の独居高齢者に、月1回手作りお弁当を宅配するボランティアの方の活動です。その活動の中、年に1回今回のわたしのように、外部から講師を招いてのお勉強会を開催しているそう。

はじめにご依頼が来た時は、わたしなんかにそんな重要な役が務まるのだろうか…と思ったのですが、お酢の使い方のアイディアと、ボランティアの方の年齢層から考えると、少し若いわたしの視点からのアイディアも出せるのではないか、役に立てそうな部分でがんばろう!と、引き受けさせていただいたのでした。

講座の内容は、午前中はわたしが師範料理をしてから、調理実習。試食をした後、座学の時間までとってくださいました。

調理のメニューでは、独居高齢者に向けてのお弁当、ということを踏まえて

●冷めても美味しい

●お吸い物もご自宅で楽しめる

●色合いで賑わいを

●栄養価が高い食材

●消化が良い

●さまざまな食感と調理法

が大事だと、メニュー構成しました。

全てを満たすのは難しいですが、今回は予算内での調理とアイディアの提供をすることによって、お酢料理を身近に感じてもらうこと今後の料理の際に自由にアレンジして料理の幅が広がった、と思ってもらえること、を目標に挑みました。

15名のボランティアの方が集まってくださいました。みなさん、メモをとられて真剣です。

当日は、15名の方が集まってくださって、わたしの師範の後に、調理してくださいました。

ベテランのみなさま、わたしの拙い師範より、テキパキさくさくと協力してお料理ができていきます。抜群のチームワークでした!
菜の花の肉巻きと、余り野菜も肉巻き。これを蒸して、大根おろしをのせて、合わせ酢をかけていただきます。
できあがったランチセット。お吸い物は、味噌玉で、味噌汁でした。デザートは甘酒バナナスムージーで、とても好評でした。器はもちろん波佐見焼。
食事の後は、座学の時間もとってくださり、川添酢造の紹介や、お酢の作り方、特徴、こだわり、そして食についての活動について、お話しさせていただきました。
みなさん、真剣に聞いてくださいました。ありがたいことです。

みなさま、最後までしっかり話を聞いてくださって、質問もたくさんしてくださり、本当にその活動への真剣に取り組む姿勢に尊敬の念を抱きました。

わたしは、このように講師を受けることがありますが、来てくださる方のほとんどが、わたしより人生も主婦業もお料理も大先輩で、わたしの方が教えていただきたいことばかりです。みなさま、それなのに、キラキラした目で若輩者のわたしの話に耳を傾けてくださることに、胸が熱くなります。

わたしは、自分にできることは、『毎日でも手軽に作れるお酢料理のアイディアをお伝えする』『お酢を使うと美味しい!という体験をしていただく』ことですので、それを全力でお伝えする!そして、みなさまのアイディアや経験や技をたくさん教えていただいています。

今回も、大きな窯で20人分のお米を炊いたのですが、わたしが調理に夢中で浸水時間を忘れていて、少し硬めのお米に炊き上がってしまいました。すぐにみなさまが助けてくださって、お酒を振って、これで蒸したらおいしくなるのよ、と教えてくださいました。

参加してくださる方に尊敬の気持ちで、学びにいかせていただいています。

講座が終わった後に、「最後のお話がとても良かった。参加して、話をきけて良かった」と話してくださった方や、「大学生の孫から、今でも帰ってきたらわたしのご飯が楽しみ、って言われる。小さい頃から保育園の給食を作ってきた自分が子どもや孫に残せたのは、幸せなご飯の記憶だったのかも」と涙ぐんで言われていて、わたしもその方と一緒に涙ぐんでしまいました。

食事って、ただ栄養を摂るためのものではないんですよね。

誰と、どこで、どんな食べ物を、どんな気持ちで食べるか、で、人生が味わい深くなると信じています。

ボランティアでお弁当サービスをされている、この素晴らしいお母様方がいる波佐見町は、幸せだなぁ、と思いました。

幸せな食事の時間、笑顔が増える食事の時間に少しでもお役に立てることを願っています。

参加してくださったみなさま、波佐見町社会福祉協議会のみなさま、本当に素晴らしい機会をありがとうございました。

福岡でのトークイベントに登壇しました。

以前にブログで案内していた、福岡の六本松蔦屋書店で行われたトークイベントに、登壇させていただきました。

『見るより感じるを巡る旅』

昨日、1月25日(土)に、福岡市の六本松蔦屋書店にて、『見るより感じるを巡る旅』という、西海市の体験型観光のトークイベントに参加させていただきました。

福岡市の方々に、西海市ではこんな素敵な体験ができますよ❗️という魅力をお伝えして、遊びに来てもらいたい、というイベントで、西海市の魅力のひとつとして、川添酢造を紹介させていただいたのです。


司会はDJ LUEさん、ゲストに蔦屋書店の旅のコンシェルジュの森卓也さん、タレントの美舞さん。西海市の体験型観光に携わるわたしたちとの話を盛り上げてくださいました。

左から、タレントの美舞さん、六本松蔦屋書店旅のコンシェルジュ森卓也さん、司会のDJ LUEさん


三方とも、実際に西海市に来て、音浴博物館や川添酢造で工場見学をしたり、食事や宿泊やドライブをしたりして楽しまれた話をしてくださいました。

わたしは、川添酢造の紹介や雪浦でのまち歩きイベントの話などをさせていただきました。
まずは川添酢造のお酢造りについて。工場全体に25トンの備長炭を敷いて、手まひまをかけたお酢造りをしています。
今年で22回目となるまち歩きイベント『雪浦ウィーク』の紹介も。
雪浦ウィークの楽しみ方を話しました。福岡のみなさんにもぜひ遊びに来て欲しいです!今年は5月1日〜4日までの4日間です。
また、人気商品「飲む玄米酢 酢らり」について、開発秘話を話しながら、会場の皆さまにも「西海ゆず」の試飲をしていただきました。美舞さんは実際、川添酢造で試飲をして、気に入って買ってくださったそうです。嬉しい!
みなさまのおかげで、とても楽しく話させていただけて、とてもいい経験になりました!


わたしの他のゲストのお話、とっても面白く興味深かったです!

43年前のスピーカーでの音浴博物館のレコード観賞や、西海のこだわりの食材を活かすレストラン、西海キッチンtsumotoのシェフの話、無人島体験で生きる力を身につける田島の話、ゲストもホストも一緒に楽しむ大人気民宿小さな海から・・・の話、子どもと野外体験や昔の遊び、郷土料理を学べる宿泊施設、西彼青年の家など、どの話を聞いても、地元のわたしが行きたくなる素敵な場所に素敵な人だなぁ‼️と思いました。
好き❣️を仕事にするって素晴らしいですね。
来てくださったみなさま、楽しいイベントに呼んでくださったみなさま、本当に出会いをありがとうございました‼️

※写真を一部は、昨年福岡市から味噌作り体験に来てくださった山内亜紀子さまからのご提供です。その時に作ったお味噌がとっても美味しかった!ということを伝えに会いに来てくださって、すごくすごく嬉しくって、感動しました。福岡に行った甲斐がありました!山内さま、本当にありがとうございました。

お味噌作りと味噌玉教室

今日は、ファンタスマーケットさまで、お味噌作り教室をさせていただきました。毎年恒例の教室で、ファンタスマーケットさまのご要望で、お塩はご指定のベトナムの天日塩、カンホアの塩で、合わせ味噌5キロを仕込みます。今回は、初めての方も半数以上いらっしゃって、とても嬉しかったです。

必ず材料についての説明をします。
麦麹、五分搗き米麹、大豆(長崎県産ふくゆたか)、カンホアの塩
麹の働きや味噌の地域性の違いなどの話をしながら、味噌の材料を混ぜていきます。混ぜる順番も工夫しています。本来は手袋は使わず作っていただけるのですが、すぐに手を洗える環境ではないときや、手に怪我や手荒れをされている場合は手袋をお勧めしています。
麦味噌と合わせ味噌は味噌の触感も違いますね!との感想もいただきました。お塩が変わるだけでも触感が変わります!
味噌団子を作って、樽に詰めていきます。混ぜたてほやほやの味噌の赤ちゃんの味もみてもらい、これからの味の変化を楽しみにしてもらいます。

今回は、味噌作りが終わって、家での保管方法まで説明してしまった後に、味噌玉作りのデモンストレーションをしました。

ファンタスマーケットさまオススメの味噌玉の材料を使わせていただきました。
味噌汁の試食に合わせて、ファンタスマーケットさまオススメのご飯のお供、いぶりがっこの試食も!とっても美味しい!と話に花が咲きました。

今回も楽しく講座をさせていただいて、感謝です!感想も書いてくださいました。

今年、ファンタスマーケットさまでは、春と夏に、塩麹やお酢の料理教室の予定も組んでいます。楽しみにしています!