繋がれてきたお酢造り〜川添酢造古写真〜

先日、取材がきっかけで、川添酢造の古写真を倉庫からひっぱりだしました。

85年前(昭和12年)の川添酢造です。ちなみに、創業は122年前の明治33年になります。

85年前の川添酢造前写真。後列真ん中が、創業者の初代萬作。後列1番右の学生服は、わたしの祖父正助。後の三代目です。
現在の会社前の同じ画角。石垣が変わっていなくて驚きました!

85年前の写真が、あまりに美しく、写っている先祖たちがかっこよく、とても感動しました。同じ場所で、同じ生業で生きていることを感謝しています。この代の皆さんの知恵や努力が、わたしたちに伝えられてきたんですね。

これは、先ほどの会社前の石垣を上った自宅で撮った正月の記念写真だそう。
右が祖父です。お隣の男性の法被と前掛けには「川添醸造場」との文字が。

法被の下には白シャツ、前掛けに下駄にベレー帽。当時の粋な格好‼︎いつもこれで仕事していたかはわかりませんが、法被や前掛けに誇りを感じるし、洒落ていたなぁ、と思います。

今はほとんどの方がこの世にはいらっしゃらないですが、確かにこの方達の日々の暮らしと努力の積み重ねが、85年後のわたしたちに繋がれていて、お酢造りを続けられていることに、感慨深い気持ちになっています。

先祖の皆さんが大事にしていたものを大事にし、わたしたちの時代に沿った商品作りをしてみなさんに届け、誇りを持って次世代に繋いで行きたいです。