私が日本のため、世界のために実現したいこと

今日、仕事中に過去に書きためていたレシピを探していて、私が11年前に書いたこのタイトルのレポートを、たまたま見つけました。(母が失くさないように、大事にとっていたものでした。わたしはもうデータを失っていたので、これが最後の記録でした)

私が、11年前、食品偽造が連日ニュースで取り上げられていた頃に、食をめぐる問題を良くしたい、遠い未来も安心して食事を楽しめる社会にしたいと心の底から思って、立てたわたしの『志』です。

よかったら、読んでください。

約11年前は、ちょうど甥っ子が生まれる頃で、今から生まれる小さな命に、素晴らしい未来を残すため、わたしにできることはないだろうか、と一生懸命考えていました。そして、思い描く未来を実現するためには、政治からのアプローチが1番効果的なのでは、と、政治の道を考え始め、政経塾の門を叩いたり、街づくりに詳しい友人に学ばせてもらったりしていました。

しかし、学べば学ぶほど、わたしには合ってないのでは…と怖気付き、政治の道をあきらめ、実家の「川添酢造」で食の足下を固めるところからやってみよう!とわたしの「志」が発動しました。

この「志」をブラッシュアップするために相談していた友人のひとりだった主人と結婚し、今は3人の男の子にも恵まれ、川添酢造で元気に働いています。

当時は味噌作り教室は年に1、2回でした。数年かけて参加した人から輪が広がり、別のグループで、保育士の勉強会で、健康食を学ぶ団体で、自治会で、というように、どんどんネットワークができ、昨年は年間約150回の出張教室をしています。

お酢の料理教室や味噌作り教室に参加してくださる方には、作りながら食品の原材料や特徴、作り方や使い方などをお話しすることで、新たな食の価値を感じていただければ嬉しいな、と思っています。

わたしたちが潰れずにこの仕事を続けられているのは、ひとえに、教室に参加してくださる皆様、いつも購入して使ってくださっている皆様のおかげです。購入という支えのおかげで、会社が成り立っています。生活が成り立っています。ですので、わたしたち川添酢造は、体に優しく、美味しく、食卓の笑顔になる食品を提供することで、みなさまにお返ししていきたいと思っています。

今、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、多くの経済活動が制限され始めています。わたしが働く川添酢造もです。

たくさんのご予約をいただいていたお味噌作り教室も、イベントも、全て中止。とても残念です。

川添酢造への影響が小さいとは言いませんが、飲食店や旅行業などへの影響は計り知れないと思います。こういう時こそ、わたしは買い物が「投票」だと考えています。どんなお店、どんな会社、どんな人たちと共に生きたいか。

大袈裟だと思われるかもしれませんが、この状況が長く続くと、わたしが愛するあの味やあの店やあの人の笑顔が失われるかもしれません。

目先の考えで「安いもの」「簡単なもの」「すぐ手に入るもの」ばかりを追っていると、わたしたちの健康や安全や安心、幸せを支えてきてくれた「愛のこもったもの」を大量に失いかねません。

近くで作っているあの人の野菜を買う。子どもたちも大好きなあのお店の手作りお菓子を食べる。結婚式のブーケを作ってくれたお花屋さんのお花を飾りたい。

これから先の世界に、どんな人、どんなものに囲まれて生きていきたいか、それを問われていると思います。それを選ぶ1番わかりやすく、誰にでもできる行動が「買う」ことだと思っています。生産者(売り手)と消費者(買い手)が愛情の交換をしていくことがこれからの『共生産』になっていくのでしょう。

愛されるものを作らねば!

堅苦しい話になってしまいましたが、しばらく言葉にできなかったいろんなことを、11年前の自分の文章が表現してくれていました。わたしの「志」生き方の真ん中に置いて、明日からまたがんばります!

みなさんは、未来に、どんな人やどんなものと生きていきたいですか?

愛する人や愛するものを守っていきたいですね。