代々お酢屋である川添家で育ったわたしは、毎日のようにお酢料理を食べてきたわけですが、なんの料理が1番多かったかというと、『かけるだけ』というごくシンプルなものです。
材料やレシピを書くのもおこがましいような、ただかけるだけ、です。
焼いたお肉に、かけるだけ。
焼いた魚に、かけるだけ。
揚げた天ぷらに、かけるだけ。
生野菜に、かけるだけ。
挙げたらキリがないですが、ただ、かけるだけ、です。
お酢屋にとって、お酢は、塩と同じくらいシンプルに素材の味を引き出してくれるので、とても使い易いのです。
かけるだけ、とは言いましたが、肉や魚に下味である程度の塩などをしている上で、玄米酢をかけていただきます。
玄米酢はアミノ酸、有機酸がたっぷりなので、かけるだけで素材の旨味を引き出してとっても味わい深くなりますよ。
つい最近の夕食ですが、春巻きに、コチュジャンたれを作ったのですが、結局玄米酢をかけるだけの食べ方が1番美味しかったです。特に脂っこい食事の時にお酢をかけると、後口もさっぱりして、脂の吸収も抑えてくれるので、オススメです。
お酢料理って・・・と気合を入れずに、ただ、かけるだけ、ぜひ気負わずにお酢を食卓で使ってみてください。